① |
津液は六腑の「三焦」を専用の通路として全身を巡ります。津液の運行は、気の推動作用で行われ、特に肝気の疏泄作用は津液の運行を調節しています。また、脾、肺、腎も津液の運行と深く関わっています。津液は脾の「運化作用」と「昇清作用」によって、肺に送られ、肺の「宣発・粛降作用」によって津液を全身にめぐらせます。腎の「水を主る」作用によって津液の再吸収と膀胱からの尿の排泄を調節しています。 |
② |
津液の排泄は肺、腎、膀胱および口、鼻、皮膚、二陰の作用により行われます。不要な水液は主に腎の働きで尿となり膀胱から排泄されますが、呼吸、汗、便としても排泄されます。 |
③ |
津液の分類
津 :性状が希薄、流動性大、全身を循環し、各組織を滋潤し、腠理、皮膚、汗孔に分布。
体外には涙、汗、唾などとして現れます。
液 :性状が濃厚、流動性小、関節、臓腑、脳、髄などに分布。
関節の働きを滑らかにしたり、脳髄を滋養しています。
五液:汗は心の液、涕は肺の液、涙は肝の液、涎は脾の液、唾は腎の液、この五液はそれぞれ対応する
五臓で生成されると考えられています。 |